AI対応辞書 汎用テンプレート v1 — 「会社の辞書」の情報設計標準
作成: 2026-07-07 | 用途: 全顧客共通の辞書フォーマット正本。顧客ごとに複製して埋める(第1号=オザキ)
海外検証の根拠(2026-07調査): ①構造化データ実装サイトはAI引用3.2倍 ②3〜4種類のスキーマ併用で引用約2倍 ③エンティティホーム(自社を定義する1ページ=About)の確立が起点 ④NAP・Googleビジネスプロフィールとの完全一致が最重要(不一致はAI回答から除外される最速要因)⑤sameAs が最も省略されがちで最も効く(出典: digitalapplied.com / atlasunchained.com / evolveamz.com ほか)
0. ファイル形式の設計(辞書の実体は何か)
辞書は1つのマスター文書と、そこから派生する3形式で構成する:
| ファイル | 形式 | 役割 |
① 辞書マスター dictionary_master.md | Markdown | 人間が読める唯一の正本。全カテゴリの事実を集約。改訂はここだけ行い、②③④へ反映(将来は自動生成) |
| ② 構造化データ | JSON-LD(HTMLに埋め込み) | AIと検索向けの機械可読層。LocalBusiness系+FAQPage+Article等を3〜4種類併用 |
| ③ llms.txt | プレーンテキスト(Markdown記法) | AI向けサイト案内(Claude/Perplexity対応・ルート直下設置) |
| ④ 本文スニペット | HTML | エンティティホームの定義文・FAQ本文など「人間にも見える」層(②は見える本文と一致が原則) |
納品形態: フォルダ一式(マスター+派生3形式+導入手順README)。改訂フロー: マスター編集→派生を再生成→月次運用で鮮度維持(=「改訂され続ける辞書」)。
1. 辞書の10カテゴリ(取材質問と掲載先マッピング)
| # | カテゴリ | 集める情報(取材質問) | 掲載先 | 効果根拠 |
| 1 | アイデンティティ | 正式名称・読み・英語表記・通称/愛称(「買える植物園」型)・法人情報・創業年・スローガン・一文の自己定義 | エンティティホーム冒頭+Organization系JSON-LD+llms.txt巻頭 | AIの「どんな会社?」への回答文を自社供給。エンティティホーム概念の中核 |
| 2 | 所在・接点 | 住所(一字一句の正表記)・電話(代表を1つ)・営業時間・定休日・アクセス・駐車場・SNS一覧・問い合わせ手段 | LocalBusiness系JSON-LD(openingHours等)+フッター+GBP | NAP完全一致が最重要。不一致=AI回答から除外の最速要因 |
| 3 | 提供価値(カタログ) | 商品・サービスの全体系(部門・併設施設・関連事業を漏らさず)・価格帯・対応エリア | department/makesOffer+llms.txtセクション+サービス各ページ | AIは「何ができる店か」の網羅で用途質問(〜できる店は?)に答える |
| 4 | 選ばれる理由 | 規模・数字(品揃え数・実績数・年数)・独自の体験・受賞・メディア掲載歴 | エンティティホーム+実績ページ | 第三者言及(テレビ・雑誌)はAIの信頼評価で強い。数字は引用されやすい |
| 5 | 顧客の声 | GBPクチコミの傾向・繰り返し褒められる点・許諾を得た実名の声 | お客様の声ページ(本文)+GBP返信運用 | Googleは回答生成にクチコミを直接利用。⚠️自作のaggregateRatingマークアップはガイドライン違反(本文とGBPで扱い、構造化データでの自己評価はしない) |
| 6 | よくある質問 | 実際に聞かれる質問(電話・店頭・クチコミの疑問形)を顧客の言葉のまま。回答は数字入りで完結 | FAQページ本文+FAQPage JSON-LD+llms.txt | FAQ構造化でAI引用+30%。質問型検索の受け皿 |
| 7 | 人・専門性 | 代表者名・経歴・資格・スタッフの専門性・採用情報 | 会社概要+founder/Person JSON-LD | E-E-A-T。「誰がやっているか」不明はAIが推薦をためらう |
| 8 | 鮮度情報 | イベント・入荷・季節情報の発信体制と日付規約 | Article JSON-LD(datePublished/Modified)+sitemap lastmod | AIは日付不明情報の引用を避ける |
| 9 | 信頼の外形 | 特商法・プラポリ・返品/キャンセル規定・会員制度の条件 | 法的ページ+FAQ | 法令要件かつ信頼シグナル。取引条件はAIへの実務質問の答え |
| 10 | 関係性(sameAs網) | 公式SNS全アカウント・GBP・業界団体/加盟(例: 花キューピット)・掲載メディアURL・親/関連会社 | Organization sameAs+llms.txt | 最も省略されがちで最も効く。エンティティの名寄せ=「実在の知られた事業者」化 |
2. 埋め方の規律(全顧客共通)
- 見える本文が先、構造化は後 — JSON-LDにだけ書いて本文に無い情報はガイドライン違反。辞書マスターの事実はまずページ本文に居場所を持つ
- 正表記は1つ — 社名・住所・電話はマスターで一意に定め、サイト・GBP・SNSの全所で一字一句一致させる
- 推測で書かない — 取材質問で埋まらない欄は空欄のまま顧客確認へ(診断の「推定はカウントしない」と同じ原則)
- 数字を入れる — 「豊富な品揃え」でなく「年間10万種類」。AIは具体数値を引用する
- 弱み情報の扱い — クチコミの不満(通路が狭い等)は辞書に載せないが、FAQの種にする(「ベビーカーで回れますか?」)
- スキーマは3〜4種類の併用を標準とする(LocalBusiness系+FAQPage+Article+BreadcrumbList が基本セット)
3. 業種別の型(テンプレの縦展開)
LocalBusinessのサブタイプを業種で選ぶ(schema.org公式語彙): 園芸店=GardenStore/花店=Florist/飲食=Restaurant・CafeOrRestaurant/治療院=HealthAndBeautyBusiness/工務店=HomeAndConstructionBusiness/士業=ProfessionalService…。併設・関連事業は department で親にぶら下げる(例: 園芸店 department カフェ+生花店)。業種ごとのFAQ定番質問リストは較正データ・案件の蓄積で拡充していく。
AI対応辞書テンプレート【店舗ビジネス版】v1
対象: 来店型ビジネス(園芸店・治療院・飲食・美容・工務店等)| 診断プロファイル: local に対応
> 共通仕様: 本テンプレートは docs/ai_dictionary_template_v1.md(10カテゴリ・埋め方の規律6条)を業態向けに具体化したもの。改訂はマスター(本ファイルの複製=顧客別辞書)だけを編集し、派生3形式(JSON-LD/llms.txt/HTML本文)へ反映する。
> 埋め方の規律(再掲・抜粋): ①見える本文が先、構造化は後 ②正表記は1つ ③推測で書かない(埋まらない欄は【要確認】で顧客へ)④数字を入れる ⑤弱み情報はFAQの種に ⑥スキーマは3〜4種併用
使うJSON-LDセット(4種)
LocalBusinessサブタイプ(GardenStore/Restaurant/HealthAndBeautyBusiness等・業種で選定)+ FAQPage + Article + BreadcrumbList
1. アイデンティティ
- 正式名称/読み/英語表記/通称・愛称(「買える植物園」型)/スローガン/創業年・沿革の転機/一文の自己定義(は+提供内容+です の完結文)
2. 所在・接点 ⭐この業態の最重要カテゴリ
- 住所(正表記1つ・全所一致)/代表電話1つ(部門番号は役割明記)/営業時間・定休日(openingHoursSpecification)/駐車場(台数・条件)/アクセス(最寄駅・徒歩分数)/Googleビジネスプロフィール(オーナー確認・サイトと表記一致)/SNS一覧
- 対応する診断項目: A系・E3・E7(NAP完全一致)
3. 提供価値
- 主力商品・サービスの体系/売場・施設の構成/併設・関連事業(department として構造化)/提供サービス(配達・施術・相談等の条件と料金)/決済手段/会員制度
4. 選ばれる理由
- 規模・実績の数字(品揃え数・年数・件数)/体験の独自性/メディア掲載歴(番組名・年月)/受賞・認定
5. 顧客の声
- 実名許諾の声(体験談+写真)/GBPクチコミの返信運用ルール/⚠️店舗自身への自己評価マークアップは禁止(Googleガイドライン違反)
6. よくある質問(来店FAQ)
- 定番: 営業時間・駐車場・予約要否・支払方法・ペット同伴・ベビーカー/バリアフリー・混雑時間帯・(業種固有: 植え替え/施術時間/アレルギー対応…)
- 回答は数字入り完結文(FAQPage構造化とペア)
7. 人・専門性
- 店主・代表の名前と顔/スタッフの資格・専門性(グリーンアドバイザー・国家資格等)
8. 鮮度情報
- イベント・入荷・季節情報の発信体制(Article構造化+日付必須)/辞書の改訂トリガー(営業時間・料金変更・メディア掲載追加)
9. 信頼の外形
- プライバシーポリシー/特商法表記(通販・予約販売がある場合)/キャンセル・返品規定
10. 関係性(sameAs網)
- 公式SNS全アカウント/GBP/地域団体・商店会・業界加盟(花キューピット型)/掲載メディアURL
AI対応辞書テンプレート【コーポレート版】v1
対象: B2B・サービス業・士業・メーカー等 | 診断プロファイル: corporate に対応
> 共通仕様: 本テンプレートは docs/ai_dictionary_template_v1.md(10カテゴリ・埋め方の規律6条)を業態向けに具体化したもの。改訂はマスター(本ファイルの複製=顧客別辞書)だけを編集し、派生3形式(JSON-LD/llms.txt/HTML本文)へ反映する。
> 埋め方の規律(再掲・抜粋): ①見える本文が先、構造化は後 ②正表記は1つ ③推測で書かない(埋まらない欄は【要確認】で顧客へ)④数字を入れる ⑤弱み情報はFAQの種に ⑥スキーマは3〜4種併用
使うJSON-LDセット(4〜5種)
Organization + Service + FAQPage + Article + Person(代表・専門家)
1. アイデンティティ
- 正式商号(登記表記)/英語表記/設立年・沿革の転機/企業理念・スローガン/一文の自己定義(「◯◯社は、△△向けに□□を提供する会社です」+実績数字)
2. 所在・接点
- 本社所在地(正表記1つ)/連絡手段の設計(電話は任意——問い合わせフォーム・メールを主導線に。載せる場合は受付時間明記)/拠点一覧
- 対応する診断項目: E3(非店舗判定: フォーム/メール/電話のいずれか+所在地)・E7(社名・所在地の一貫性)
3. 提供価値 ⭐この業態の最重要カテゴリ
- サービス体系の全記述(Service構造化: サービス名・対象・提供範囲・成果物)/対応業界・企業規模/価格レンジまたは見積り方針/提供プロセス(期間・体制)
- 対応する診断項目: 巡回対象のサービスページ・C4定義文
4. 選ばれる理由
- 実績数字(支援社数・継続率・年数)/受賞・認定・パートナー資格/一次調査・ホワイトペーパー(Google推奨の「独自の一次情報」の本丸)
5. 顧客の声(導入事例)
- 事例の型: 課題→実施内容→結果の数字→担当者の声(実名・ロゴ許諾を取る)/業界別に整理
6. よくある質問(商談FAQ)
- 定番: 費用の考え方・導入期間・対応エリア/リモート可否・契約形態・秘密保持・小規模でも頼めるか・他社との違い
7. 人・専門性 ⭐E-E-A-Tの本丸
- 代表・主要メンバーの経歴/資格/実名(Person構造化+プロフィールページ)/登壇・寄稿・書籍/記事の著者表記(author→プロフィールへリンク)
8. 鮮度情報
- 事例・お知らせ・調査レポートの日付運用(Article構造化)/古い実績数字の棚卸し規約
9. 信頼の外形
- プライバシーポリシー/利用規約(サービスによる)/特商法は対象外(物販を行う場合のみ)/セキュリティ・認証(ISMS等)
10. 関係性(sameAs網)
- 公式SNS/業界団体・商工会議所/登壇イベント・メディア掲載URL/採用媒体プロフィール
11. 知見資産(コーポレート版の追加カテゴリ)
- 自社調査・統計(年1本でも強力)/技術記事・ノウハウ記事の体系(トピッククラスター)/ダウンロード資料——「この分野の質問にはこの会社が引用される」状態を作る中核
AI対応辞書テンプレート【EC版】v1
対象: 自社EC・D2C・通販 | 診断プロファイル: ec に対応(EC対応チェック10項目と連動)
> 共通仕様: 本テンプレートは docs/ai_dictionary_template_v1.md(10カテゴリ・埋め方の規律6条)を業態向けに具体化したもの。改訂はマスター(本ファイルの複製=顧客別辞書)だけを編集し、派生3形式(JSON-LD/llms.txt/HTML本文)へ反映する。
> 埋め方の規律(再掲・抜粋): ①見える本文が先、構造化は後 ②正表記は1つ ③推測で書かない(埋まらない欄は【要確認】で顧客へ)④数字を入れる ⑤弱み情報はFAQの種に ⑥スキーマは3〜4種併用
使うJSON-LDセット(5種)
Organization + Product/Offer + FAQPage + BreadcrumbList + MerchantReturnPolicy
1. アイデンティティ
- ブランド名・運営会社名(特商法表記と一致)/ブランド/シリーズ/商品名の表記統一ルール(カナ・英字ゆれはAIの名寄せを壊す)/ブランドの一文定義
2. 所在・接点
- 事業者所在地・連絡手段(特商法表記と一字一句一致が軸)/実店舗があれば店舗ビジネス版の§2を併用
3. 提供価値=商品カタログ層 ⭐この業態の最重要カテゴリ(診断EC1〜7に対応)
- 商品体系(カテゴリ階層=BreadcrumbList/ItemList)/全商品ページの必須セット: Product(name/image/description)+Offer(price/priceCurrency)+在庫(availability)+識別子(brand/GTIN/SKU)+仕様の表組み+複数画像alt付き
- 代表商品の「一文定義」(AIが商品を説明する引用元)
4. 選ばれる理由
- ブランドストーリー・製造背景(作り手・産地・製法)/レビュー総数・リピート率等の数字/メディア・SNSでの言及
5. 顧客の声=商品レビュー運用(診断EC4に対応)
- レビュー収集の導線設計(購入後メール等)/Review/AggregateRatingの構造化(商品への実レビューは正当・Google公式サポート)/低評価への返信方針
6. よくある質問(購入前FAQ)
- 定番: 送料・配送日数・ギフト対応・サイズ/選び方・返品交換・支払方法・定期便の解約——購買直前の質問への回答がそのままAIの推薦文の材料になる
7. 人・専門性
- 作り手・バイヤー・監修者の顔と実名(D2Cの信頼の源泉)
8. 鮮度情報=価格・在庫の運用規約(診断EC13に対応)
- 価格改定・在庫切れ時の構造化データ同期ルール/季節商品の切替規約/セール情報の日付明示
9. 信頼の外形 ⭐法的必須(診断EC9〜11に対応)
- 特定商取引法に基づく表記(必須・fail級): 事業者名・住所・電話・責任者・価格・支払時期/方法・引渡時期・返品条件
- 返品ポリシーの構造化(MerchantReturnPolicy)/送料表(可能なら shippingDetails)/プライバシーポリシー
10. 関係性(sameAs網)
- ブランドSNS/モール店舗ページ(楽天・Amazon等)/運営会社コーポレートサイト
11. 商品データ運用(EC版の追加カテゴリ・診断EC14に対応)
- 商品フィード(Google Merchant Center等への登録状況・更新頻度)——ChatGPT等のAIショッピングの最有力経路
- フィードとサイト構造化データの整合(価格・在庫の二重管理を避ける同期設計)